今から5年前に某ラッセルファンサイトのBBSに書き込んだ『証拠』の感想を再びアップさせていただきます。
私も『Proof』を観ました。もう、めちゃくちゃ私のお気に入りの作品の一つとなりました。
日本映画情報誌でラッセル様の初期出演作品の紹介で、薄気味の悪い皿洗い役だと書かれていましたが、ビデオを観ると、あれは記者の誤訳だと判明しました。出鱈目に書かれるなんて酷いですよね。本当は盲目カメラマンの家政婦さんのほうが変な人でしたね。
私も耳が不自由なので、マーティンの立場が痛いほどよく分かります。
健聴者同士の会話に私の悪口でも言っているのではないかと半信半疑してしまうこともあります。
ちょっと手話のできる健聴者に手話通訳してもらっても、もしかして自分の意見を含めて脚色されてしまったのではないかと時々疑ってしまいます。あまりにも不信だと人生は真っ暗になっちゃうので、できるだけ人を信じるようにと努力するしかありません。
両親も耳が不自由で、その遺伝で生まれつき聾者なんですが、生んでくれた両親を恨んだことは一度もありませんでした。両親とのコミュニケーション手段として手話があって早くから字を覚える前に手話を身につけていました。退屈な思いした事はありませんでした。ところが、口話教育主義の聾学校に入ってから、口話法の訓練を受けるようになってから、毎日拷問でした。健聴者の親を持つ仲間のほうが上達するのが早くて自分はなかなか上達できず、口話できないだけで劣等生だと誤解されてしまいました。しかし、勉強の面白さに目覚ましてから、読話が出来なくても頭の中で映像や手話のイメージが湧いて理解早くなり、読話の得意な子を凌ぐようになりました。(自分で言うのはおかしいかもしれませんが)脱線しまい、失礼致しました。
マーティンは人の親切と愛を自ら拒否し、母親や家政婦さんの愛さえも受け入れようとしないのですね。アンディと出会ってから、少しずつ受け入れるようになっていきますね。
家政婦さんと寝てしまったアンディは実は自分を愛されているのではなくてマーティンのほうが愛されていると分かり、自分は家政婦さんの何だったのかと怒り込み上げるラストシーンがとても良かったですね。巧すぎます。助演男優賞を受賞できたのも納得ですね!