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2007年06月30日

『ボルベール(帰郷)』

私にとっての最高の脚本傑作『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドバル監督の新作で大いに期待してきた。本当は女性監督が手掛けたのではと疑いたくなるぐらい、男性のくせによく女性を知り尽くしてる。主演には“スペインの宝石”と呼ばれてるペネロペ・クルス。今までの彼女の主演の中で今回が一番最高の演技を披露した。流行ファッションや時代劇のコスチュームを纏うペネロペは確かに綺麗だが、最高とは思えなかった。しかし、肝っ玉のお母さん風の普段服の姿が本当によく似合って美しい。小さい時、ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品『ひまわり』を観てソフィア・ローレンの大ファンになった私としても、ペネロペ・クルスこそ、ポストソフィア・ローレンだと思う。(『マレーナ』のモニカ・ベルッチがポストだと言われるが) 映画のキャッチフレーズには「女性讃歌3部作」となってるが、完全に女性映画なのはこれだと思う。さすがカンヌ映画祭ではこの映画の出演6人女優全員に女優賞を与えただけはある。米国アカデミー賞もペネロペは初めて主演女優賞ノミネートされてる。女の悲しみをよく表現され、感情移入が出来、心を揺さぶられる。もうただ素晴らしい!!!!

『シュレック3』

前々作からもそうだが、見かけは怪物ながら昔の名画『マーティ』(1955年アカデミー賞作品賞)の主演アーネスト・ボーグナインを彷彿させる親しみやすいシュレック!本来の御伽噺への反乱でもおきたかと思わせるストーリーがとても魅力的だ。童話の世界の話なのに、とてもリアルで現実の問題とも通じる内容なので大人でも楽しめた。今回は遠い遠い国のお姫様でシュレックの愛妻であるフォオナ姫の懐妊問題やその父王の危篤により代行の家業問題や王の崩御後の世継ぎ問題など。深刻問題なのに爆笑のものばかりだ。いや、共感が強く持てたから笑える。

2007年06月23日

『ダイ・ハード4.0』

おそらく私にとっての今年上半期アクション映画ベスト1だと思います。ブルース・ウィリスはこのシリーズの前作以降は大抵似たようなアクション映画ばかりに主演してるようだが、やはり『ダイ・ハード』が当たり役だと思います。今回はアナログタイプのベテラン刑事とアメリカ産“電車男”の珍コンビによるのアクション超大作です。このシリーズは常に世の悪のテロを先に行く鋭い社会派アクション映画でもあります。シリーズ第1弾は911事件前のビルテロ、第2弾は飛行機テロ(これも911事件前)、第3弾は地下鉄テロ(日本の地下鉄サリンテロを連想してしまった)でした。今回はITテロなんだから、本当に起こさないでと願うばかりです。それでも向かい合うアナログなマクレーン刑事がとても魅力的でした。足まといとなるハッカーの若造とのやりとりが面白かったです。その若造を演じるジャスティン・ロングという俳優って何だか筋肉を落としたコリン・ファレルって感じでした。役名もマット・ファレルだから笑えます。上司を演じるのはニュージーランド出身でマオリ族でもあるクリフ・カーティス(『クジラの島の少女』の少女の父親役がとても印象的だ。『インサイダー』にも出演。)です。

2007年06月22日

やっと発売!『プロヴァンスの贈りもの』原作本


『プロヴァンスの贈りもの』原作本文庫版

やっとラッセル・クロウ主演映画『プロヴァンスの贈りもの(邦題もこれで決まりらしい)』の原作本が河出書房新社より単行本(ハードカバータイプ)と文庫本発売されました。映画の日本公開も今年8月上旬に決定されています。ハードカバーの方の表紙には残念ながらラッセル・クロウの写真は載せていませんでした。文庫本の方は帯カバーだけに載せています。開いてみると、深緑色の文字になっていて、おしゃれなあと感心しています。これから読もうか、いえ、映画を観てからしようかと考え中です。

2007年06月18日

『ハリウッドランド』

テレビドラマのアメコミヒーローのスーパーマン俳優の死の謎を追う映画だ。タイトルの「ハリウッドランド」の意味も深くてぴったりだと思った。ハリウッドの都市伝説のひとつでもある「スーパーマンの呪い」も俳優の謎の自殺死の始まりなのだ。追う探偵扮するのは『戦場のピアニスト』でオスカー男優のエイドリアン・ブロディ(相変わらず貧弱そうな顔に似合わず凄い肉体美だわ!)、スーパーマン俳優で有名なジョージ・リーブスを演じるのはオスカー脚本賞受賞したベン・アフレック、ジョージの愛人でMGM社長夫人を演じるのは美しいダイアン・レイン。俳優としてはあまりイマイチだったベン・アフレックは今回の役作りのために体を太らせて膨大な放送されたテレビシリーズ全回を見て研究してそっくりに出来上がるとは凄すぎる。本当にジョージのそのものに見えてもう脱帽だ。ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネートされたのも納得。哀愁漂う男の背中を演じるとは、素晴らしかった。年を重なってますます輝くばかり美しくなったダイアン・レインの演技も見ものだ。時代の背景に相応しいフィルム・ノワールムービーなんだ。

余談になるが、去年『スーパーマン・リターンズ』でスーパーマン役に抜擢された大型新人のインタビューによると、「スーパーマンの呪い」は怖くないかと聞いてみたところ、「スーパーマンの呪いより、採用されない方が怖かった」とのことだった。心強い回答だったので、これからの続編に期待したいものだ。

2007年06月16日

『ゾディアック』

久々の真打クラスのサスペンス映画だ。『セブン』や『エイリアン3』(ファンには不評だったらしいが、けっこう私の好みでもある。)のデビッド・フインチャー監督の新作だ。主演には『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホールと『チャーリー』のロバート・ダウニーJr。『イン・ザ・カット』のラテン系ハンサムなマーク・ラファロ、テレビシリーズ『ER/緊急救命室』のグリーン医師役の有名なアンソニー・エドワーズ(『トップガン』でメグ・ライアンの夫でトム・クルーズの相棒を演じたなんて覚えてる方がいるだろうか・・・)など凄い顔ぶれが脇を固まっている。連続殺人事件の犯人を追う刑事や記者たちの長い歳月の物語だ。上映時間2時間40分の長さとはいえ、犯人は誰なのかと最後まで分からなくてハラハラドキドキだった。韓国映画『殺人の追憶』に匹敵する素晴らしい映画だ。いや『大統領の陰謀』と思わせる秀作だ。(この映画は『大統領の陰謀』と同じ時代の背景となってる。)

『アポカリプト』

生きるマヤ文明の本格的な映画ってこの作品が初めてでは・・・と思えるぐらい素晴らしい出来栄えだ。
マヤ文明を知ったのは小さい時に愛読してた手塚治虫の『三つ目がとおる』や藤子不二夫の『ドラえもん』から。映画では遺跡のものばかりで例えばラッセル・クロウとブリジット・フォンダ主演『ラフマジック』とかジェフ・ブリッジズ主演『カリブの熱い夜』とかハリソン・フォード主演『レイダース/失われたアーク』などの劇中にマヤ文明らしき遺跡が登場されたぐらいだ。さすがヘブライ語を取り上げて当時の時代考証により近く忠実に描いたイエス・キリストの受難物語『パッション』を手掛けたメル・ギブソン監督の作品だけであって、やはりマヤ語を演技経験の浅いネイティブ・アメリカン人やメキシコ人などにしゃべらせてる。まるで遺跡の壁画から飛び出したような美しいマヤ文明の衣装や建物だ。同じマヤ人でも色々な部族の衣装や飾り、ピラミッドの周辺に住む貴族の衣装などがとても素晴らしい歴史絵巻だ。ストーリーはマヤ文明崩壊寸前の部族間の戦いなのだ。シンプルだけど、家族への愛と戦いの冒険物語で、よかった。メル・ギブソン監督にとっては初めてのデジタル撮影投入の映画だが、スピーディーな映像にぴったりで試みが成功ではないかと思う。

2007年06月10日

『しゃべれども しゃべれども』

もちろん日本語字幕つきで観た。字幕だけを観ても、落語の面白さを理解するのは難しい。やはり文化の違いのせいだろうね。ずっと前に聴覚障害者によるの手話落語「まんじゅうこわい」を見て思い切り笑えたのに。主演の国分太一は本来の利き手は左手なのに右手でおはしを使うなどの熱演振りは評価するが・・・。凄かったのは子役の森永悠希。表情が豊かでまるで本物の落語家のように上手に演じて、本当に驚くばかりだ。

『ボラット』

本当のタイトルは『ボラット/栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』。ドキュメンタリー風に描いてるが、『ボウリング・フォー・コロバイン』を超える強烈で毒々なブラックユーモア映画なのだ。見た目はかなりお下品だが、かつて大人気テレビ番組『ここが変だよ、日本』と思わせる変なアメリカ文化を風刺してる。カザフスタン人を演じてる正体はなんとイギリス出身でインテリ青年なのだ。さすがイギリスなんだと思ってしまった。ナチ党をを風刺してた『独裁者』のチャップリンといい、『ミスター・ビーン』のローワン・アトキンソンといい、どれもやはりイギリス人なのだ。

『あるスキャンダルの覚え書き』

『恋におちたシェイクスピア』のジュディ・・デンチと『エリサベス』のケイト・ブランシェットの同じ歴史上人物エリサベス1世役を演じた同士の共演なんて究極の見応えのある映画だ。2人ともオスカーノミネートされたのも納得だ。二人の共演は今回が初めてでなく、『シッピング・ニュース』で共演してる。厳密と言えば直接的には共演してないことになる。ストーリーも派手ではないが、ショッキングなものだ。ジュディ扮するバーバラは定年近いのベテラン教師(オールドミス)、新任されたばかりの美しい若い教師シーバを演じるのはケイト。あることで2人は友情が芽生えるが、バーバラはシーバの不祥事を目撃してしまい、彼女への支配を始まるのであった。バーバラを見ると、何だか他人事とは思えなくて自分の心の闇に通じるところがあり、ある意味では恐ろしかった。大物女優同士の競演を見るのは『女の復讐』(フランス映画 イサベラ・ユベールとベアトリス・ダル)以来久しぶりだと思う。このような競演をもっと見てみたい。昔の名作『何がジェーンに起こったか』もそうだった。

2007年06月09日

『プレステージ』

正に映画のそのものがマジックだ!面白い。ネタがあるとわかっていながら、見事にアッと言わせる。
元々映画はトリックの満載な芸術なんだ。映画の面白さを知り尽くしてるクリストファー・ノーラン監督(代表作品『メメント』『バットマン・ビギンズ』)に拍手を送りたい。コスチュームによく似合うヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールとスカーレット・ヨハンソンなので、目を楽しめた。コスプレ帝王(私の勝手に名付けている)と言うべきデヴィッド・ボウイが登場され感激してしまった。それにしても老けたね(失礼!いえ、渋くなった)。

『ザ・シューター/極大射程』

かつてリチャード・ドナー監督作品(『スーパーマン』&『リーサル・ウェポン』シリーズ)の毎度御馴染みの懐かしきベテラン役者・ダニー・グローバーとネッド・ビーティが出て嬉しくなった。主演には『裏切り者』や『ディパーテッド』(助演男優賞ノミネートが記憶新しい)で男気のある演技が目立つマーク・ウォールバーグ。キャッチフレーズ「合衆国VS孤高の狙撃手」と言えば、アクションサスペンス映画によくあるもので、代表的なのは『ダイハード』とか『刑事ジョン・ブック/目撃者』とか『逃亡者』などである。分かっていてもやっぱり面白い。リアルな描写なので、もしかして今までの米国大統領暗殺や戦争は政府の陰謀だったではと思わせる。

2007年06月02日

類似商品ご注意!?『300(スリーハンドレッド)』


『300(スリーハンドレッド)』のチラシ


こちらが本家の『グラディエーター』

どう見ても『300(スリーハンドレッド)』はアカデミー賞作品賞『グラディエーター』と激似されてるのが、グラディエーターファンの間でも話題です。『300』チラシを見ると『グラディエーター』のラッセル・クロウ扮したマキシマスが「楽しいか!」と怒り燃えるシーンとダブって見えます。もしかしてザック・スナイダー監督は影響されてるではと思うとファンとしても嬉しいです。スパルタ王レオニダス役を演じたジェラルド・パトラー(『オペラ座の怪人』『トゥームレイダー2』『Dearフランキー』『タイムライン』)もずっと前からラッセル・クロウと似ているとラッセルファンの間でも話題になっていました。今回は特にそっくりでした。王妃ゴルゴ役のレナ・へディーの容貌まで『グラディエーター』のルッシラ役のコニー・ニールセンとそっくりでした(でも、胸の大きさはコニーの方が勝ちです。(爆))。ヘルメットのデザインも似ていました。(かっこ良さはもちろん本家マキシマスの勝ちです。)

早く観たくて先行上映にて観てきました。きっと寝てしまうだろうと思ったが、思ったよりも面白くて最後まで目が釘付けでした。元々『シン・シティ』のコミック的な描写が結構好きだったので、なかなかでした。でも、観る女性客たちは血しぶきシーンにはつらかったようでした。私もギャーと悲鳴を上げるぐらいシーンが多かったけど・・・。歴史劇をより単純に分かりやすく作りあって若者受けがいいだろうと感心しました。
『グラディエーター』は本当はマキシマスVS犀対決シーンは絵コンテまでリドリー・スコット監督が発想してたが、当時のCGの技術などの関係で断念したのが、『300』では犀の戦法まで登場されて、きっとリドリー監督は悔しがるだろうと思います。いや、喜んでるでしょうね・・・。次々と登場される敵陣の容貌って、日本マンガの「北斗の拳」を連想してしまいました。クセルクセスの派手さが特に似ています。
もう一度みたいとはもう思わないけどね・・・。

『女帝(エンペラー)』

シェイクスピアの『ハムレット』を古代中国の宮廷に置き換えていて、上手く出来上がっています。今まだローレンス・オリビエの『ハムレット』を最後まで見てないです。(威張ってどうるすんだ!?>アホな私)なぜかといいますと、ローレンスのシェイクスピア劇はちょっと重くて苦手です。(ファンの皆様、お許してくださいませ。)この『女帝』の方が観やすくて面白かったです。衣装デザインや美術がとても美しくてうっとりしてしまいました。

『そのときは彼によろしく』

日本語字幕つきで観てきました。『いま、会いにゆきます』の原作者・市川拓司の小説からの映画化なので、期待してきました。しかも、映画セカチューの長澤まさみとテレビセカチューの山田孝之の夢の共演映画なので、ワクワクでした。シンプルなラブストーリーだけど、ま、なかなか良かったです。手塚治虫の短編マンガ『ガラスの脳』(映画化済み)を連想します。

私の写真


グリーンランドのラッセル氷河

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館の前にて

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館内にて