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2006年10月28日

『父親たちの星条旗』

おそらく今年度オスカー賞最有力候補であろう作品である(あくまでも私の独断だが・・・)。あの有名な硫黄島の山の上に星条旗を立て揚げる男たちの事実の物語である。
昔、テレビでジョン・ウェイン主演『硫黄島の砂』のラストシーンで星条旗を揚がるところに感動してたが、あれは“やらせ”だった事実は少し前から知ってたが、詳しいことは知らなかった。(おまけ、スピルバーグ製作&脚本の『ポルダー・ガイスト』の中で、テレビ画面に番組の終わりに国歌が流れる星条旗を揚がる彫刻像の映像が印象的だった。)
出演にはやはりドリームワークス製作だけであってか、戦争もの専門(!?)俳優ばかりだ。『クリムゾン・タイド』『白い嵐』で水兵服によく似合うライアン・フィリップ(童顔だが、既に“カカア天下”(失礼!)と思われるオスカー女優リース・ウィザースプーンとの間の二児を持つ父親なんだ!)、ラッセル・クロウと共演した『ミステリー,アラスカ』(日本未公開DVD発売アリ)ニコラス・ケイジと共演した『ウィンドトーカーズ』で軍服似合うセクシーなネイティブ・アメリカンであるアダム・ビーチ、『プライベート・ライアン』『ワンス・エンド・フォーエバー』で名優クリストファー・ウォーケンの再来というべきバリー・ペッパー、『リトル・ダンサー』で英国アカデミー賞などの賞を総なめした天才子役だったジェイミー・ベル(やはり『デス・フロント』という映画は第1次世界大戦下の少年兵として出てる!)など、ジョン・ポルソン監督作品『プール』で注目されてるジェシー・ブラッドフォード、リチャード・ドナー監督作品『タイムライン』で金髪二枚目なポール・ウォーカーなど、若手スターばかりだ。
やっとライアン・フィリップはこれで大役をこなしたかと思ったが、これもまた毎度御馴染みの群衆劇だ(汗)・・・・。それよりも光っていたのはやはりアダム・ビーチだ。
最後まで涙が止まらなくて、重みのあるテーマだ。本当にクリスト・イーストウッド監督らしい作品だ。

『リトル・フィッシュ』

オーストラリア映画祭
2005年 原題:Little Fish

ラッセル・クロウがプレゼンター兼司会を楽しく務めた2005年度オーストラリアAFI賞授賞式で初めて知り、ずっと観たかった作品である。しかもこのオーストラリア映画祭の超目玉作品だけであって、ほぼ席は埋めてた。作品賞受賞は逃がしたものの(受賞したのはアニメーション作家だったサラ・ワット監督によるの実写映画『ルック・ボース・ウェイズ』)、主要部門賞を総なめした作品なのだ。主演には『アビエイター』でアメリカオスカー賞助演女優賞を得たケイト・ブランシェット。共演には『マトリックス』シリーズのスミス役で有名なヒューゴ・ウィーヴィングや『オーメン3/最後の闘争』『ジュラシック・パーク』(チャリティプレミアで会い、サインを貰えたスターである!)のサム・ニール(テレビムービー『ケインとアベル』での演技が一番印象残るが)や『ザ・リング』で変死しちゃったマーティン・ヘンダーソンなど。ハリウッド映画界でも活躍するオーストラリア&ニュージーランド映画界のスターばかりだ。
シドニー郊外にあるベトナム人街の貧しい人々の話である。“ベトナム人街”と聞くと、ラッセル・クロウ主演『ハーケンクロイツ/ネオナチの刻印』を思い出してしまう。ケイト・ブランシェット扮する主演の元恋人ってベトナム系オーストラリア人らしいだが、『ジャパニーズ・ストーリー』と違ってとても自然で変っぽくなくてよかった!ラブシーンもなかなかもんだ。
ケイトがとても産後だとは思えないぐらいスリムできれいな姿だった。先週にオーストラリア映画祭で『わが青春の輝き』を見たばかりせいか、当たり前なことだが、老けて貫禄ついたサム・ニールの姿にはショックだった。失礼ながら、頭髪薄いがセクシーで美貌持ち主であるはずのヒューゴ・ヴィーヴィングは役作りの為に潰れたような曲がった鼻をつけて醜くなってる。

2006年10月27日

オーストラリア・アニメーション選集

オーストラリア映画祭

★『バースディ・ボーイ』(2004年 原題:Birthday Boy)
オーストラリア移住した韓国人シージョン・パク監督によるのCGアニメ。
朝鮮戦争の中で無邪気に遊ぶ幼児の話である。これは『太陽の帝国』や『戦場の小さな天使たち』とも共通するが。胸がシーンとする。

★『息をとめて』(2001年 原題:Holding Your Breath)
影絵のようなアニメ。シンプルだが、心に打たれる。

★『エイダ』(2002年 原題:Ada)
どうやってアニメ製作しただろうと思うぐらい、手作り絵本のような作風だ。
ただ豆を剥く続けるおばあさんの話。

★『クラッカー・バッグ』(2003年 原題:Cracker Bag)
これだけはアニメではなく実写短編映画である。短いだが、とても中身が濃くて面白かった。

★アダム・エリオット監督のアニメーション三部作
『おじさん』(1996年 原題:.Uncle)
『いとこ』(1998年 原題:Cousin)
『兄』(1998年 原題:Brother)
どれもあらゆる障害を持つキャラばかりだった。きっとディズニーや宮崎駿だったら、とても真似が出来ないぐらい毒のあるアニメだ。本来なら差別になりそうところを人間として生き生きと描くところが凄すぎる!素晴らしかった。

★『ハーヴィ・クランペット』(2003年 Harvie Krumpet)
2003年度アメリカのアカデミー賞短編アニメーション賞受賞したアダム・エリオット監督作品。紙粘土で作ったアニメ。(ウォレスとグルミットシリーズと同じ手法)これもまた知的障害を持つ主人公の生涯物語だ。アニメを見て泣くのは『火垂るの墓』以来久しぶりだ。本来なら悲劇のはずなのに、実写傑作映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』と思わせる手法でユーモアたっぷりで愛のある内容だった。『フォレスト・ガンプ/一期一会』のような流れ方だった。おまけにナレーション担当にはナント『シャイン』でアメリカアカデミー賞主演男優賞受賞したオーストラリアの名優ジェフリー・ラッシュ。今度は是非にアダム・エリオット監督の長編アニメーションを観てみたいと思う。

2006年10月25日

『ヒューマン・タッチ』

これもオーストラリア映画祭での上映。
2004年 原題:Human Touch

あの『ハーケンクロイツ/ネオナチの刻印』でラッセル・クロウの相手役を演じたジャクリーン・マッケンジー主演!すでに中年になってるというのに、相変わらず少女のような、まるでドイツ名画の美少女と思わせる裸体には驚異するばかりだ。演技も素晴らしかった。大金持ちの初老紳士との出会いによって肉欲=愛でないかと疑問を感じるようになり、パートナーからの欲望を避けるようになり・・・という内容だった。その老紳士がまるで巨匠ピカソのようだ。とても美しい映画。見間違いかもしれないが、アメリカ大人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダで有名なシンシア・ニクソンが出てた。

2006年10月24日

『ジャパニーズ・ストーリー』『ココダ前線』

オーストラリア映画祭(以下ネタバレ注意!)

★『ジャパニーズ・ストーリー』
2003年 原題:Japanese Story

前のラッセル・クロウ&工藤夕貴主演のオーストラリア映画『ヘヴンズ・バーニング』と思わせる変な日本人とのロードムービーだ。主演には『シックス・センス』でハーレイの母親役を演じてオスカー助演女優賞ノミネートされたことのあるオーストラリアのカメレオン演技派トニ・コレット(出演作:映画デビュー作『スポッツウッドクラブ』でラッセル・クロウと共演。『ミュリエルの結婚』、『イン・ハー・シューズ』でキャメロン・ディアスの姉役を。)。日本人役には劇団青年座の綱島郷太郎。オーストラリア映画主演作だというのに、日本一般公開されないなんて・・・と思ったら、やはりまた時代遅れで変な日本人だった。今時、手巻き式超アナログなカメラをぶら下がったり、名刺交換を行ったりするシーンには思わず絶句してしまった。せめてソニーかキャノンかニコンなどのデジタルコンパクトカメラを持ち歩いて欲しかった。もしかして黒澤明監督作品群の現代劇の三船敏郎を日本人像の基準にしたのではないかと思う。靴をそろえたり、服をきれいに畳んだりして昔風の海パン(今なら短パンのようなものか、ビキニタイプだろうが・・・)をはいて泳ぐなんて・・・。ひどいところばかりに目が行ってしまったが、話が進むにつれて、トニ・コレットの熱演に心を打たれた。なかなかいい映画だ。

★『ココダ前線』
1942年 ニュース映画 原題:Kokoda Front Line
第二次世界大戦の時のニューギニア戦線(敵は日本軍)のドキュメンタリー映画。
短いだが、日本人にとっては心が痛い映画だ。『ジャパニーズ・ストーリー』と併映するなんてグッドタイミングだと思う。日本人とオーストラリア人の関係が分かる。

2006年10月19日

『シュガー&スパイス/風味絶佳』

邦画『シュガー&スパイス』に聴覚障害者向けの日本語字幕がつくということで初めてTOHOシネマズ錦糸町へ行った。
まだ新しくてきれいな映画館だった。ついでにマンゴーかき氷を食べた。美味しかった。

これがマンゴーかき氷。

★『シュガー&スパイス』
『誰も知らない』でツリ目の美しい子役・柳楽優弥くんの虜になり、ちょっぴり大きくなった『星になった少年』を観てドキドキしてきたけど、今度はついにファーストキス(劇場上で)となると聞いてさらにドキドキしちゃった。しかも相手役には『パッチギ!』で魅力がたっぷりだった沢尻エリカだと聞いて期待が膨らんできた。観たら、期待が裏切らず、ずっと女っぽくなり年下優弥くんをリードする姉御に成長したんだなあと思った。演技も江尻エリカの方が上手だった。優弥くんはまだまだだが、ウブしくて可愛かった~!早くラブシーンを演じられる素敵な青年に成長するのを楽しみだわ。祖母役を演じた夏木まりって本当にカッコいいんだ。

2006年10月15日

2001年11月1日付のPROOF/証拠

今から5年前に某ラッセルファンサイトのBBSに書き込んだ『証拠』の感想を再びアップさせていただきます。


私も『Proof』を観ました。もう、めちゃくちゃ私のお気に入りの作品の一つとなりました。
日本映画情報誌でラッセル様の初期出演作品の紹介で、薄気味の悪い皿洗い役だと書かれていましたが、ビデオを観ると、あれは記者の誤訳だと判明しました。出鱈目に書かれるなんて酷いですよね。本当は盲目カメラマンの家政婦さんのほうが変な人でしたね。

私も耳が不自由なので、マーティンの立場が痛いほどよく分かります。
健聴者同士の会話に私の悪口でも言っているのではないかと半信半疑してしまうこともあります。
ちょっと手話のできる健聴者に手話通訳してもらっても、もしかして自分の意見を含めて脚色されてしまったのではないかと時々疑ってしまいます。あまりにも不信だと人生は真っ暗になっちゃうので、できるだけ人を信じるようにと努力するしかありません。
両親も耳が不自由で、その遺伝で生まれつき聾者なんですが、生んでくれた両親を恨んだことは一度もありませんでした。両親とのコミュニケーション手段として手話があって早くから字を覚える前に手話を身につけていました。退屈な思いした事はありませんでした。ところが、口話教育主義の聾学校に入ってから、口話法の訓練を受けるようになってから、毎日拷問でした。健聴者の親を持つ仲間のほうが上達するのが早くて自分はなかなか上達できず、口話できないだけで劣等生だと誤解されてしまいました。しかし、勉強の面白さに目覚ましてから、読話が出来なくても頭の中で映像や手話のイメージが湧いて理解早くなり、読話の得意な子を凌ぐようになりました。(自分で言うのはおかしいかもしれませんが)脱線しまい、失礼致しました。

マーティンは人の親切と愛を自ら拒否し、母親や家政婦さんの愛さえも受け入れようとしないのですね。アンディと出会ってから、少しずつ受け入れるようになっていきますね。

家政婦さんと寝てしまったアンディは実は自分を愛されているのではなくてマーティンのほうが愛されていると分かり、自分は家政婦さんの何だったのかと怒り込み上げるラストシーンがとても良かったですね。巧すぎます。助演男優賞を受賞できたのも納得ですね!

2006年10月14日

『証拠』

やっと私にとっての本命のオーストラリア映画祭の映画だ!!!(1991年 原題:Proof)
オーストラリアの秀作なのに、第4回東京国際映画祭(ヤングシネマ1991コンペティション東京ブロンズ賞受賞作品でもある)しか上映されず、日本の一般劇場未公開作品なのだ。
ラッセルファンやヒューゴファンが大勢にくるだろうと予想して、朝早くフィルムセンターの前に着いて、てっきり自分が一番乗りかと思ったが、既に先客が一人いた。某ラッセルファンサイトにオーストラリア映画祭の入場方法を書き込んだせいで、思ったよりも早すぎたので、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。(だって受付嬢に聞いてきた情報だもの・・・。)
すると、開館時間の30分前になってやっとぞろぞろとラッセルファンが集まったようだ。知り合いの方がいらしてないかと胸がドキドキだった。いやあ、大スクリーンでのラッセル・クロウに逢えるなんて『シンデレラマン』以来1年ぶりなので感無量だった。開館され、大ホール用のロビーのソファーに順番に並んで座って、上映開始45分前になると警備員さんが2階のロビーに案内された。これもまたソファーに並んで座った。30分前になると、チケット販売開始され、やっと開場の席にたどり着くのである。けっこう長い時間がかかったはずなのに、あっという間に時を過ぎた感じだった。大半の観客はやはりラッセルファンが埋め、後はいつもの映画祭の常連客さんだった。

今までは『証拠』を劇場で観たことがなく、アメリカのクローズドキャプション機能(もちろん英語字幕)付きのVHSソフトを持っており、何回も観た好きな作品だ。今回は日本語字幕がついてるせいか、字幕なしよりも数倍も良くて涙がこぼしてしまった。
今ではハリウッドで活躍するオーストラリア出身スター、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで“エルロンド”役や『マトリックス』シリーズで“スミス”役で有名なヒューゴ・ウィービングと、『グラディエーター』でオスカー主演男優賞を獲得したセクシーなラッセル・クロウの豪華な顔合わせだ!!!ヒューゴは盲人写真家マーティン役を演じて、オーストラリアのアカデミー賞に匹敵するオーストラリア映画協会賞を受賞し、ラッセルも盲人に親切(?)する好青年アンディ役を演じて助演男優賞を受賞したのだ。ラッセルがその後、『ハーケンクロイツ・ネオナチの刻印』で過激なヒトラー信仰持つハンドーを演じて主演男優賞(もちろんオーストラリア映画協会賞のことである)を受賞するが、本当にまったく違うタイプのキャラなのでラッセルの役作りには驚異するばかりだ。アンディが登場すると、思わずキャアアアと叫んでしまいそうで、純粋に映画を愛するおじ様たちに迷惑をかけたくないから、自制するのがせいっぱいだった。あたりまえなことだが、まだ20代のラッセルは痩せていて可愛かった!!!(~もうだめだわ・・・この可愛い青年をさらってしまいたい衝動を抑えるのが大変だった。ああ、これって理性を失うばかりだわ。)やっぱり若い時から演技がうまかったなあと、再確認できた。ヒューゴも素晴らしかった。涙ちょうだいものではなく、ありのままの盲人を描いてあって、同じ障害を持つ私にとっても快いだ。映画を観て満足するのは本当に久しぶりだった。ラッセルとヒューゴはハリウッド映画よりもオーストラリア映画のほうが自然で伸び伸びした演技を披露してるなあと思うのは気のせいだろうか・・・。もう一度この映画を観たかったが、次回の上映はお昼なので会社を休めないので断念した(涙)。
余談だが、『証拠』を手掛けたジョスリン・ムアハウス監督によるの新作『ユーカリの樹(仮題)』にはラッセル・クロウをはじめ、ニコール・キッドマン、ヒューゴ・ウィービング、ジャック・トンプソンたち(オーストラリア映画界の至宝というべき顔ぶれ)が共演するはずだったが、脚本がよくないということで白紙に戻ってしまったことを惜しむわ・・・(涙)。

2006年10月12日

『ニュースフロント』

これもオーストラリア映画祭にて観た。『バックロード』を手掛けてたフィリップ・ノイス監督作品だ。(1978年 原題:Newsfront)
フィルムセンターによるの映画祭の良さといえば、さすが国立の施設だけであって商業目的にはならず、映画文化遺産を保存し、セリフの字幕も良心的に忠実に訳されてるところ。
映画の本題に戻るが、戦後からテレビブームが巻き起こすまでのニュース映画を命がけで撮り続けた男たちの物語だ。でっかい撮影機を運んで、現場を撮るなんて大変だったんだと再確認された。主演には、やはり監督の常連客のスター、ビル・ハンターが出てる。おまけに『カクテル』(1988年)でトム・クルーズと共演したセクシーなおじ様(失礼!?)を演じたブライアン・ブラウンがまだ若くて、この映画に出た。(『アンボンで何が裁かれたか』1990年でもラッセル・クロウを部下にしてる!!!)フィリップ・ノイス監督ってやはり社会派ドラマの監督だったんだと思ってしまった。

2006年10月11日

『悪魔の遊び場』

オーストラリア映画祭にて上映された。(1976年 原題:The Devil’s Playground)
タイトルから見ると、てっきりホラーかオカルトかとばかりと想像したけど、違ってた。
昔の少女マンガ、萩尾望都の「トーマの心臓」と竹宮恵子の「風と木の詩」を思い出すような内容だった。1950年代のミッション系いや将来には神父になる為の全寮制神学校の思春期迎えたばかりの男生徒たちと修道士の教師たちの性への悩みを描く秀作だ。
オーストラリアのテレビドラマ『キリストの花嫁』(日本未公開、ナオミ・ワッツとラッセル・クロウが出演!)といい、ピーター・ウィアー監督の『ピクニックatハンギング・ロック』や『いまを生きる』といい、けっこうカトリック学校のものを描くことが多いなあと感心してしまった。

2006年10月10日

『ホームズデール』『バックロード』

オーストラリア映画祭にて観てきた。
ハリウッドで活躍するオーストラリア映画界の巨匠ふたりの劇場デビューのもの。

★『ホームズデール』(1971年、原題:Homesdale モノクロ)
私の大好きな監督の一人でもあるピーター・ウィアー監督作品。代表作には(説明不要だが一応)『刑事ジョン・ブック/目撃者』『ピクニックatハンギング・ロック』『トゥルーマン・ショウ』『いまを生きる』『誓い』『マスター・アンド・コマンダー』などあり、駄作ゼロと言われるぐらい真の巨匠だ。このデビュー作を見るのは初めてだった。作品のすべての原点はここにあったのだ。ピーター・ウィアー監督らしくブラック・ユーモアで、毎度御馴染みの【水の恐怖】まで出て思わずニンマリしてしまった。

★『バックロード』(1977年、原題:Backroads)
ハリソン・フォード主演『パトリオット・ゲーム』や若き日のニコール・キッドマン主演『デッド・カーム/戦慄の航海』(この作品でトムクルに見初められたという話は有名である!)などのヒット作品を手掛けたフィリップ・ノイス監督。アボリジニの幼い少女たちの脱走劇『裸足の1500マイル』(このタイトルを書くだけでも思い出して涙がこぼしてしまう・・・)も彼の作品だ。やはりお得意のロードムービーである。無謀なアボリジニ男性と白人の暴走する物語である。何故か最後には胸がジーンとしてしまう。さすがだと思った。

2006年10月08日

『アダム -神の使い 悪魔の子-』

また例の売れっ子の子役スター、キャメロン・ブライト(『記憶の棘』『XーMENファイナルディシジョン』)が出た。共演には曲者の名優ロバート・デ・ニーロ(『エンジェルハート』の時の彼が一番怖かった・・・)、グレッグ・キニア(いやあ、久しぶりだ。『恋愛小説家』『ベティ・サイズモア』)、レベッカ・ローミン(『X-MEN』シリーズで御馴染みの美形なミュウタント)。
『オーメン』のようなオカルト映画かと思ったら、違ってた。先日に読んだばかりの東野圭吾の小説【変身】とスタンリー・キューブリック監督作品『シャイニング』を合わせて二つ割ったようなお粗末様だった。子役の演技だけはよかったが・・・。この作品は2004年なのに、日本公開が遅すぎてちょっと白けてしまった。

2006年10月07日

『ザ・センチネル』『ワールド・トレード・センター』

★『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』
陰謀のものがお好きなアメリカらしい作品だ。マイケル・ダグラス(またホワイトハウスのものがお好き?)やキム・ベイシンガー(ファーストレディーとしては色っぽいすぎるかなと思ったら、納得のものだ。)や大人気テレビドラマ『24』のキーファー・サザーランドなどの凄い顔ぶれだ。しかし、あまり新鮮には感じられず、まあまあだった。日本語字幕もよくなかった。(やっぱり○田氏の字幕翻訳だ。)

★『ワールド・トレード・センター』
これもまた陰謀のものがお得意なオリバー・ストーン監督の新作かと思ったら、違ってた。
あの有名なグランド・ゼロ(元世界貿易センター)の瓦礫から奇跡的に生還した2人の警官の家族愛ドラマだ。この監督にしては珍しいである。ニコラス・ケイジ扮した警官は実際の人物と瓜二つでなかなか良かったが、もっとも良かったのは『クラッシュ』で注目のマイケル・ペーニャ(『クラッシュ』では鍵修理屋さんを演じてた。)扮した警官だ。アカデミー賞作品賞ノミネートは難しくても彼だけはおそらく助演男優賞ノミネートされるだろう。(あくまでも私の独断だが)

2006年10月05日

『アレキサンドラの企て』

今日もオーストラリア映画祭へ映画を見に行ってきた。『十艘のカヌー』と同じ監督で2003年の作品で原題は「Alexandras’Project」。夫への復讐(?)する妻の企みの話である。次の展開を読めなくてハラハラどきどきだった。今年に見た『ハードキャンディー』と似て、密室劇である。なかなか面白かった。どうするか、本当に怖かった。

2006年10月03日

オーストラリア映画祭


これがオーストラリア映画祭の会場だ!(10月3日~29日)

東京国立近代美術館フィルムセンターにて今日から開催される日豪交流年2006オーストラリア映画祭へ行ってきた。オープニングとしてオランダ生まれのオーストラリア在住のロルフ・ドゥ・ヒーア監督が舞台挨拶にやってきた。失礼ながら映画監督というよりもまるで牧場経営でもやってるような風貌でとても気さくな方だった。彼の新作(もちろん日本初公開)『十艘のカヌー』(オーストラリア2006年 原題:Ten Canoes)が上映された。オールアボリジニ人が出演し、全編アボリジニ語だ。もちろん日本語字幕があった。アボリジニの人々の昔話で、とても素朴だが、何故か『スター・ウォーズ』サガとダブってしまった。家族、生活、狩り、部族との戦い、葬式などの暮らしを詳しく描写され、とても興味深かった。ちょっとユーモラスだった。

2006年10月01日

『記憶の棘』『カポーテイ』

★『記憶の棘』
原題は“Birth”を直訳すると“誕生”になるはずなのに、『記憶の棘』なんて邦画『死の棘』の真似っこみたいで安っぽいだと思う。これじゃ、題名だけでもうネタバレしてまうんだ。
前半はどきどきしたけど、後半はちょっと物足りなかった。でも、ニコール・キッドマンの美しさ(大胆にもショートカット!ちょっと肉がついて『アイズワイドシャット』の時よりもずっと女性らしくてセクシーだったわ!)と熱演ぶりには拍手を送りたい。子役キャメロン・ブライトの演技も恐るべきものだった。これからの成長が楽しみだ。

★『カポーティ』
やっと2006年後期の真打が登場だ。この夏には凡作が続いたので、嬉しかった。
映画『ティファニーで朝食を』と『冷血』は観たので知ってるが、原作者はこの方だったとは知らなかった。名作『冷血』を生むまでの経過を中心にして描いてるが、主人公を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの心境変化の演技が素晴らしかった。『リプリー』の時には出番が少ないとはいえ強烈なキャラが印象的で、『マグノリア』で心の優しい看護師ぶりも素晴らしかったけど、今回は凄かった。さすがオスカー受賞しただけはあるんだと思う。私の勝手な要望だが、いつか『ベルサイユのばら』の再映画化には是非にルイ16世役を演じてもらいたい。(今ではソフィア・コッポラ監督によるのマリー・アントワネット物語を製作進行中だそうだが・・・)

私の写真


グリーンランドのラッセル氷河

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館の前にて

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館内にて