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2005年11月16日

『イン・ハー・シューズ』

11月15日(火)

★『イン・ハー・シューズ』

製作総指揮:トニー・スコット(代表作:トップガン)、製作:リドリー・スコット(代表作:グラディエーター)、監督&製作:カーティス・ハンソン(代表作:L.A.コンフィデンシャル)といったすごい顔ぶれ。主演には『バニラ・スカイ』のキャメロン・ディアスと『スポッツウッド・クラブ』で映画デビューし『シックス・センス』の母親役を演じてオスカーノミネートされたトニ・コレット。祖母役にはあの往年大女優シャーリー・マクレーン(相変わらずナイスバディ!)!カーティス・ハンソン監督の作品は常にファンを裏切らず傑作が多い。今回も二人の演技がとても素晴らしくておそらくオスカーノミネートされそうだ(あくまでも私の予想だが、外れたらごめんなさい。)。最後の感動シーンがあって涙が止まらなかった。姉妹の葛藤と絆の話なので、なんだか他人事と思えなくて強く共感があった。

『親切なクムジャさん』『ヴェニスの商人』

11月12日(土)

★『親切なクムジャさん』

常に世界の映画祭にて賞を多く取ってる韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督の復讐三部作のラスト!NHKにて放映中の韓国ドラマ『官廷女官チャングムの誓い』(もちろん私は嵌ってる!)の主演を演じて大人気のイ・ヨンエの久々の映画主演作でもある。今までの清純なイメージとはガラリ変わり汚れ役を演じながらも完全に清純さが失わなかったのがすごい!パク監督の『JSA』『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』の出演者たち(ソン・ガンホ、ユジテ)がカメオか脇役に総出演し、本当に豪華な映画だ。確かにマンガチックな描写や『オリエント急行殺人事件』などのミステリーや時事のパロディだらけだが、うまくまとまってる。パク監督らしい趣味で、きつい模様した壁紙やワンピースの柄があって素晴らしかった。普通だったら、模様って組み合わせが難しいはずである。けっこうグロいなところがあるので、苦手な方には要注意。

★『ヴェニスの商人』

ハリウッド映画史上初のカラー版映画化である!(信じられない!)演劇バトル漫画『ガラスの仮面』の中にチラッと『ヴェニスの商人』の話が出ており、わが母校の文化祭に上演した英語手話劇でもあって少しだけは知ってたが、詳しいことは知らなかった。大好きな男優(しつこいが)のひとりでもある名優アル・パチーノが演じると聞いて期待が膨らんだ。さらに相手役には英国名優ジェレミー・アイアンズ、そして『恋におちたシェイクスピア』のジョセフ・ファインズ(シェイクスピア専門俳優かと言いたくなりそう。)。アル・パチーノ扮したシャイロックの友人役には『グラディエーター』の故オリバー・リードの奴隷商人プロキシモの交渉相手役をちょっとだけ演じて印象残ったアラン・コーデュナー。本来なら喜劇なのに、監督の新解釈とアル・パチーノの役作りによってユダヤ人の悲劇のものになった。なかなか面白かった。特筆べきなのは名優たちに引け取らず対等的にうまく演じきったポーシャ役のリン・コリンズだ。ストーリーを知らなくてもわかりやすくて親しみやすいシェイクスピア映画。

『ブラザーズ・グリム』

11月10日(木)

★『ブラザーズ・グリム』

私の大好きな監督の一人でもあるテリー・ギリアム(代表作:12モンキーズ、フィッシャー・キング、未来世紀ブラジルなど)の待望の新作!主演には『オーシャンズ12』のマット・ディモンと『ロック・ユー!』のヒース・レジャー。他には『マレーナ』の美貌のモニカ・ベルッチというだから、もっとすごい映画になるかと期待したが、外れだった。マット・ディモンのコスチューム姿ってあの悪名高きセンスの悪い『リプリー』のイメージ(悪く言えばジミー大西そっくりさん)がどこかへ消えるほど二枚目だ!もっと時代劇をやるべきではと思う。テリー・ギリアム監督の毎度おなじみの宙つりシーンがあって思わずニンマリしてしまった。

2005年11月05日

『力道山』

東京国際映画祭 力道山 舞台挨拶.jpg

10月30日(日)
第18回東京国際映画祭 特別招待作品クロージング『力道山』

昨日に続けて同じくオーチャードホールにて鑑賞しました。

戦後の日本人が熱狂した史上最大スーパースターだったプロレスラーの力道山の半生を描く日韓合作です。
私が生まれる前の出来事だが、小さい頃からよく父に聞かされて力道山という名前だけは知っていました。実は朝鮮人だったことも知ってたが、色々な昭和史のドキュメンタリーや歴史本やスポーツ史などには素敵な笑顔した力道山の姿しか載せていませんでした。おそらく本当の彼の姿は知らされてないかと思います。この映画は半生というよりも英雄の裏の素顔に近い物語で、相撲力士の時から兄弟子に苛められ、味方だとばかり思われた後援会長まで裏切られるなど波乱万丈な生涯だったとは本当に知りませんでした。日本プロレスを作ったのも彼だったとは知らなかったです。

大作にふさわしく、力道山役には韓国製ロバート・デ・ニーロと呼ばれるカメレオン名優ソル・ギョング(上の写真、タキシードの上着を着て下にはジーンズを穿く個性的な男性)が演じ、日本からもベテランの藤竜也、『電車男』のエルメス役を演じて話題になっていた中谷美紀、山田洋次監督の『学校』で好演した荻原聖人などの豪華なキャストが脇を固まりました。生でソル・ギャングを見るのは二度目です(嬉)。彼を初めて見たのは、『シル・ミド』のジャパンプレミアの時でした。『ペバーミント・キャンディー』とか『オアシス』などの秀作に主演して素晴らしい演技を披露しています。韓国映画だから、てっきり日本語は一部だけで韓国語ばかりと思ったけど、まさか日本語だけだったとは思ってみませんでした。ソル・ギャングは難関な日本語を見事に97%も喋りまくっておりました。映画の字幕は映画祭の為に英語字幕ばかりでした(聴覚障害者である私には悲しかったです)。外国映画によるの日本文化は間違いだらけだったが(例えば『ランジング・サン』とか『ラストサムライ』とか最新作『サユリ』など)、今回はほぼ正確な文化描写に大いに満足しました。芸者の舞踏も太鼓叩きも本格的でした。相撲部屋の中も本物と変わらず素晴らしかったです。

おまけ
その映画が終わった後、映画祭のクロージングセレモニーが行われました。コンペティション審査委員長チャン・イーモウ監督(私の憧れの監督!代表作『HERO』『紅いコーリャン』『LOVERS』など)、審査員には桃井かおり(最新作『サユリ』で怪演したのが話題になってる)、『リング』の原作者でもある鈴木光司、超有名な『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのプロデューサーのバリー・M・オズボーン、『めぐり逢えたら』のプロデューサーのゲイリー・フォスター、ドイツの映画評論家ロナルド・ハロウェイといったすごい顔ぶれでした。黒澤明賞のプレゼンターには黒澤明監督の愛娘でもある黒澤和子さんが務まり、山田洋次監督も来ていました。受賞されたのは、『悲情城市』のホー・シャオシェン監督でした。サクラグランプリ(変なネーミング。トロフィーもお粗末!)は佐藤浩市主演『雪に願うこと』でした。主演男優賞は佐藤浩市、主演女優賞はダブルで『私たち』(中国)のジン・ヤーチンと『女たちとの会話』(アメリカ)のヘレナ・ボナム・カーターでした。残念なことに主演であるヘレナ・ボナム・カーターは現れないで代理人が受賞したんです(おそらく規模の小さな映画祭には興味がないかしら・・・と勝手ながら思ってしまいました。)。
豪華な映画人が集まったというのに、セレモニーは本当につまらなくて地味すぎました・・・。最後には、セレブな映画人を舞台の端に置いて映画祭のスタッフが全員ぱっと出るとは・・・本当に絶句してしまいました。一生懸命に働いたのは認めるが、お粗末な演出だけはやめてほしいなあと思います・・・。

2005年11月02日

『オリバー・ツイスト』

東京国際映画祭オリバー.jpg

10月29日(土)
第18回東京国際映画祭・特別招待作品『オリバー・ツイスト』
オーチャードホールにて観てきました。あのアカデミー賞監督賞を受賞した『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督の待望の新作です。昔の『オリバー!』の名子役スターのマーク・レスターの再来と思わせる(上の写真)美少年バーニー・クラークが舞台挨拶のためにやってきました。本当にかわいいでした。凄かったのは、『ガンジー』の名優ベン・キングズレーが怪演したフェイギン役です。今まではカリスマ性のあふれて誇りの高き役柄が多かったが、今回は卑怯でせこくて汚いスリ団のボスを演じていて完全に別人です。ロマン・ポランスキー監督らしい作風で前作『戦場のピアニスト』や『フランティック』(ハリソン・フォード主演)や『テス』などを思わせるシーンがあって思わずニンマリしてしまいました。主役がひどい目にされながらも心の純粋さを失わないのが心に打たれました。

私の写真


グリーンランドのラッセル氷河

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館の前にて

映画『シンデレラマン』 アイスランド首都レイキャビークにある映画館内にて