『マスター・アンド・コマンダー』
バックステージツアーレポート

日時:2004年3月19日(金)
会場:新宿区牛込箪笥地域センター 5Fコンドル

主催 Salty Friendsが、帆船「"HMS"ローズ」の元クルーで映画『マスター・アンド・コマンダー』の撮影中にクルーとして乗船されたトム・マクラスキー氏(現在は京都在住)をお招きして、映画の舞台裏を日本語を交えて話してくださいました。(レポートのご協力者:クター様 感謝です。)

司会寺島さん(以下Tさん)

セイルトレーニング、セイルトレーニング船とゆう言葉が出たんですけども、えっと、帆船ってゆうのは、どうゆう空間かと申しますと、プロフェッショナルなこうゆう人(トムさんを指す)のクルーが居まして、一般の方が応募して、例えば1週間なら1週間、船の船乗りとして生活する訳です、ハイ。で、その中で、こうゆうチームワークとかそうゆうものを創って行こうって感じです、ハイ。

トムさん

ローズは殆ど何時も撮影に使われました。撮影は大抵メキシコの特殊スタジオにあるレプリカでしました。
レプリカはローズと同じサイズで、大きい水槽(プール)に置いてありました。1度台風と戦いの場面で大きいコンピューターを使いました。

Tさん

今有りましたけれど、これが本物のローズです。現役の船で70年代に作られました。それで、これが映画の撮影の為に作られたレプリカ、いわばセットです、こんなデッカイ実物大のセットです。で、プールっていっても、これ全体がプールなんですよ。この右端の方、ちょっと波になってるのお分かりににりますかね、あそこからが、本物の海ですね。これ見て頂けると、こんなところに丁度良く人が・・・。どうゆうサイズなのかお分かり頂けると思います。(人ぼ高さの3倍位)で、これがCGですね、ハイ。

トムさん

マスター・アンド・コマンダーはパトリック・オブライエンが書いた本です。彼の20冊のシリーズの集約はオーブリー船長(館長ではなく船長と呼んでいる)とマチュリンとゆう海軍の医者です。オーブリー船長の1番大好きな船はサプライズです。これは・・・これはローズの役。
ローズの高級船員は熟練者達でした。彼はペイリーさんです、ペイリーさんはローズに20年位住んでいました。彼が船長でした。~中略
ローズの最初の仕事はニューポートからカルフォルニアへ行く事でした。ローズのクルーがニューポートから出発した時、大体私達は帆走する事について教えなければいけませんでした。

Tさん

これがアメリカ大陸ですね、アメリカとパナマです。ニューポートはボストンのロングアイランドの近くです。

トムさん

この・・・ルートで帆走しました。

Tさん

パナマを通ってサンディエゴ。

トムさん

全部で70人位のクルーがローズに居ましたが、最初から最後迄居たのは8人位だけの仕事でした。

Tさん

トムは最初から最後迄だったんですか~?

トムさん

ハイ

Tさん

ハイだけか~(笑)

トムさん

この写真はサンディエゴで撮りましたが、ニューポートから出発する前に仕事をしているところを見せています。
最初に銅版を出発する前にかけました。これが銅版。
銅版をかけるには2つの理由が有りました。
1つめは伝統的でした、数百年前に木の船の船体で銅版をかけたら、船食い虫や海草が育たないのが船員によって発見されました。現在の木の船は、こうゆうローズの船体の様に船の塗料を使います。
2つめの理由は過去にローズが船首に水を入れました、銅版はその漏れを止める希望でした。

Tさん

この部分から水が入って来るので、それを防ぐ為ですね。

トムさん

1つの銅版に付き100本の釘がかけて有りました。6人で1週間ぐらいかかりました。

Tさん

釘を打つだけで1週間かかったのですか?

トムさん

1週間だけ・・・。(場内笑)


場内より質問
トムさん→Tさん

何時も付けておいたほうが、いいのですけれども、お金が無くて普段は付けないと。今回は映画の撮影の為の特別経費だったそうです。

トムさん

出かける前に色々な仕事が有りました。トップマストとか全部下・・・

Tさん

帆船のマストとゆうのは1本の木だとゆうことは無くて、それぞれの自立した部分に名前が有ります。縦の部分マストは何本か継木されています。横の棒の部分をヤード、それらをひっくるめてマストと呼んでいます。

トムさん

難しい航海が予測されていましたから、船体とリギンを修理して発つ予定でした。勿論、機関室でも色々な仕事が有りました。2台の馬力の新しいエンジンを2つ取替え新しいエンジンのシステムを作る仕事が有りました。2ヶ月位溶接工やエンジニア達が沢山居ました。

Tさん

何時ニューポートを出たんでしたっけ?

トムさん

1月

Tさん

その季節って、難しい航海が予測されてるってありましたけれど、その季節は天気が悪いと。?

トムさん

とーても天気ワルイ。・・・悪い天気。

トムさん

全部の仕事が終わった後で、2002年1月中旬に日本に帰って来ました。その季節の大西洋は大変です。とにかく凄い嵐が有ります。
最初の2日はいい帆走をしました。新しいクルーと帆船について教えあったり、リギンとエンジンを調べたりしていました。船長は新しいエンジンを楽しんでいましたけれど悪い天気が来てた事が分かりました。3日目に来ました。嵐が2日続きました。波が7m位で風が80ノットでした。

Tさん

80ノットとゆうのが、どれ位凄いかとゆうと風速40m位です。なので台風のど真ん中に居る事になります。

トムさん

この写真でローズの傾きが見られます、船が折れないように2つしか小さな帆を上げないで風の逆方に進みました。写真のこの人は船のシェフです、彼は嵐の時にローズで1番大変でした。何時も美味しい料理を作ってくれました。

Tさん

どんな料理ですか?

トムさん

ビーフ・シチューとか...ハンバーガーとか...色々ポテトとか・・・。

Tさん

この辺(お腹)に纏わり付きそうな、でも美味しいと。

トムさん

うん、とても美味しい。

トムさん

ローズは様々な問題を引き受けました。新しい銅版でさえも船首に水が入って来ました。・・・ちょっと心配でした。
デッキにも色々な漏れが有りました。沢山ベッドが濡れましたクルーは大体デッキの下にも防寒着を着ました。それは小さい問題でした。
大きな問題は火災報知のシステムに水が入ってショートした事でした。船で直せなかったので、その時からシステムが使えませんでした。幸い航海には問題が有りませんでした。風が1番強い時にメインマストの1番下の方は、風で巻き上げられ張られました。

Tさん

帆っていうのは使って無い時は、ヤード(横棒)に括り付けてあるんですね。で、風が強すぎると全部張ってると船が倒れてしまうので、結構畳んで括り付けて有るんですけども、その内の縛ってあるやつが、一生懸命風から逃げようとしていたのでバタバタし始めていたので、それを、もう1度キツク締めなくちゃいけなかった。とゆうことです。

トムさん

私と4,5人のクルーで帆を巻きました。クルーは新米が多かったので、それはとても難しかったです。新米の彼等は、いくら天気でもマストに登るのが余り得意じゃありませんから、嵐の中で登るのは挑戦でした。必死に頑張って1時間半位で出来ました。

Tさん

1時間半といってもですね、この嵐の中。あの~地震の時もビルの上のほうが揺れますよね、一緒です。上の方が揺れます。なので風にビューと飛ばされながら、こう1時間半格闘していたということですね。たった1枚の帆を巻く為に。

トムさん

嵐の後の2,3日、甲板の下に散らかったものを片付けたり、道具を乾かしたりしていました。カリブ海に到着の時には、雲は帆走するのに良くなって天気が暖かくなりました。カリブ海は何時も綺麗ですが、大きい嵐の後ではとても綺麗でした。エンジンを切って、初めて帆だけで帆走しました。ローズのスピードは10.9ノットでした。今までの中で1番速かったですが、その時は必要有りませんでした。

Tさん

今エンジンを切ったと有るんですけども、帆船も勿論エンジン付いています。ってゆうのは、今、港とか凄く入り組んでいたり、船が一杯居たりして、まあ私は詳しくは無いのですけども、この大きさの船ならエンジンの大きさととかも決まってるのでしょうね。
で、基本的には、帆船とゆのは目的地に何日に着かなくてはいけないってゆうのが無ければ、帆だけで走ります、それが帆船です。ですけど、間に合わない、どうしようも無い、嵐で物凄く難しくなってきてしまうので、とか、そうゆう時とかはエンジンを使って走ってます。
なんで、エンジンだけで走っている時、帆とエンジンで走っている時、それから帆だけで走っている時、と3パターンが有ります。
で、10.9ノットってゆうのなんですけど、これ、どれ位の速さだと思いますか?えっと、陸だったら、かなり頑張ってるママチャリの人位の速さ、時速20k位です。

トムさん

中略(聞き取り自信無し)
私はハッとした事を思い出しました。最初にジブのシートがプツンと切れたと思いましたが、本当はそれよりずっと悪かったのです。

Tさん

実際どんな音だったのでしょう?

トムさん

う・・・ん(と考えてから)どーン(と足を踏み鳴らす) 場内笑

Tさん

あの~ロープがピシッ、ピツッと鳴ってどっかに当たっている音だと思ったそうです。それで帆に結ばれているロープが切れたんだと思ったそうですけど、実は・・・・

トムさん

メインマストが壊れてしまいました。運良くマストはロープで支えられていましたから、大半は補えましたがデッキ迄足りませんでした。マストを立てた時、他のヤードを調節するロープにからめました。そしてフォアマストに有る後ろに折れました。

Tさん

この写真を見て頂いて分かると思うんですけど、とにかく船の上の、こうゆう重い木とかは物凄い数のロープで支えられているんですね。それに上手い事助けられて、下迄この重い木が折れて来なくて済んだと。もし落ちていたら、どうだったのよ!と・・・怖いですね。

トムさん

・・・・早く安全にしなければなりませんでした。最初に大きい木で、リギンが揺れない様に折れたマストを安定させました。括り付けた後で船やロープを片付け始めました。大きく折れたマストは夜、そのまま置きました。次の朝アンディさんとマストに登る時、トップマストは半分折れているのを発見しました。私達は折れたマストを急いで片付けて、メイントップマストを調べ始めました。今度はマストの悪い部品は付けないので、メインマストを折れさせない事でした。この写真は折れたマストです。大きいクレーンで、ひびの入ったメイントップマストを下ろしました。

Tさん

全部壊れているんですか?

トムさん

大体壊れてる。

Tさん

有難うございました。

トムさん

岸から見たローズです、このマストは1番高くて、このマストは1番低いです。この偽装(応急処置の事?)でサンディエゴに到着しました。

Tさん

この写真綺麗なんですけども、これは場所は何処ですか?

トムさん

トコマ島(???聞き取り自信無し)
これは最後に面白い天気でした。ー竜巻の写真を掲示ー  場内爆笑
これは2つの水上の竜巻です、これらはホントに危ないですが、余り近くに来ませんでした。

Tさん

こうゆうのに遭うってのは珍しいんですか?

トムさん

航海の前の時にも太平洋であったんです。

トムさん→Tさん

えっと、これ写真を見て頂くと2つ有るんですけど、実は写って無いところに、もう1本有るんです。
こいつら(竜巻)の動きは目茶苦茶速いので、来たら来ちゃったと・・覚悟を決めるしか無いとゆう事ですね。
中略

トムさん

サンディエゴに到着した後で、ローズはパトリック・オブライエンの映画に出ました。沢山の人が仕事をしました。
この絵はパトリック・オブライエンのサプライズのイメージです。私達はこの通りに、ローズを作らなければなりませんでした。
この仕事は100人で4ヶ月位かかりました。最後の月、毎週100時間位働きました、その内に私の誕生日でした(場内、笑)

Tさん

100時間も働いている間に誕生日を迎えちゃって、何歳になったんですか?

トムさん

30歳

Tさん

おめでとうございます。

トムさん

アリガトー

トムさん

最初に全部解体しました、1番下のマストだけは、そのままにしておきました。1日に色々な機器を外しました。映画はFOXのメキシコに有るスタジオで制作していましたから、機器はトラックでメキシコに持って行きました。解体の後、ドライドッグに行って、そこで船大工は船体で働く事が出来ました。この写真はメキシコへ行く船旅のすぐ前に撮りました。バウスプリットは新しいものを見る事が出来ます。

トムさん→Tさん

マスト全部は、お金がかかるから立てなかったそうです。映画の時はハリウッドマジックがかかっていた(CGで上の方のマストを補う)そうです。

トムさん

船大工の1番目の仕事は、古いトランザムを分解する事でした。勿論船体の特徴は大切な事ですから重要な仕事でした。10人の船大工で1ヶ月半位かかりました。

Tさん

この後ろの部分(バウスブリット)が、ローズだとお尻が平らだった訳ですね。サプライズは丸みを帯びている感じだったので、それを作り直さなければならなかった。それに1ヶ月半もかかったという事です。

トムさん

この写真でトランザムの変化が見られます、これは大砲の元場です。

Tさん

これはクォーターキャビン船長の部屋です。サプライズの方がローズのクォーターキャビンより、気品が有ります。構造はちょと弱いです。
この写真で古いトランザムと新しいサプライズのトランザムが見られます。サプライズのは見事に曲げてます、大砲の元場のドアも有ります。-中略ー
重要な仕事が有りました、これは新しいビットです。新しいデッキの下に有る窪みは杭形(?)になっていましたから、木が腐らない様に20kg位の塩を入れました。窪みはここです。
この新しい船首(船首像)と古い船首を比べる事が出来ます、勿論新しい船首を貰いました。
この碇は、とても重そうに見えますがホントはプラスティクで出来ています、中は空洞です。

Tさん

なんか、それで事件が起きたって事を聞いたんですけど、何が起きたんでしょうか?

トムさん

海に碇を降ろした時、その碇は浮きました。(場内大爆笑)

トム→Tさん

監督が碇が重いはずなので、ザーっ、ドドーっと海に入って行く絵が撮りたくて、碇を降ろせと言われた。ところがプカプカ浮いてきちゃった。そして、中に水が入って行って、引き上げてもう1辺海中に戻して沈めたそうです。でも結局撮影にならなかったので、映画ではその場面(碇が海中に沈んでいくところ)は使われなかったそうです。お金をかけなきゃ駄目って事ですね。

トムさん

サプライズ号のリギンは当時、とても大きいロープで作られていました。(植物性のロープの為)ローズのリギンはワイヤーロープで作られていました。だから最初のより小さかったです。ローズのリギンを大きく見せる為に、全部リギンをロープで包まなければなりませんでした。この仕事はとても大変でした。

Tさん

えっと、先程からリギン、リギンという言葉が一杯出ていますけど、マストを支える為の細いロープとかじゃ無くて、支える為の支柱になっている、ぶっといやつですね。昔はもっと太めだったので、その為に大作業が行われたとゆう事です。

トムさん

10人のクルーで2kmのロープを使って1ヶ月位かかりました。このポップステイとゆうリギンも新しいのです。これを作るのには、10m位の高い足場に座って50mのワイヤーロープを使いました、ホントに面白くて楽しかった仕事です。

Tさん

高いところがいいの?

トムさん

OK!リギンの少ない部品の為にゴムのモールを使いました、ハリウッドマジック。

Tさん

元々あったのにカバーをかけて、太い植物性ロープらしく見せかけました。

トムさん

これは、マスター・アンド・コマンダーのスクリプトです。(場内歓声ドッと沸き起こる)

Tさん

ここはオークション会場の様です...ラッセル・クロウのファンの方は特に欲しいものでしょう。

トムさん

色々なページが有りますけど、例えば、最初のスクリプトの色は青でした、書き換えられて次がピンクになりました。
映画で働く前に私は、俳優が全部のスクリプトを暗記しなければならない、と思っていましたが違いました。
撮影の時、俳優の台詞は2,3文しか有りません、時々一言だけが有ります。

Tさん

例えば、その一言は?

トムさん

例えば、、ファイヤー!サー!(笑)
ホントに難しいのは、台詞を話す事では有りません。それよりも気持ちを見せる事です。話すのは簡単ですが、人を信じさせる事は、とても難しいです。

お客さんの質問

トムさんは映画の、どの場面に出られていますか?

トムさん

台詞は有りませんが、色々な場面に出ています。脳味噌の手術の場面で、、「右から2番目!」(お客さんからの声)
トムさんの逆の質問:何回観られたのですか?

お客さん

「5回」「13回」!(又またオークション会場と化してました。13回と叫んだのはペコでした。汗~!)
Tさん:トムさんは何回?

トムさん

1回だけしか・・・(場内爆笑)


お客さんの質問

映画の為に髪を伸ばされたのですか?

トムさん

別にこの映画の為に伸ばしていたのではなく、16年間伸ばしていました。

トム→Tさん

映画では切ってくれと言われたそうですけど、「大事な髪を切るなんて、やってらんねーよ」と映画には写らないから大丈夫と、セーラー達を扱ってるアシスタントに頼んでメーキャプの人に頼んでOKだっだそうです。

トムさん

これは、マスター・アンド・コマンダーのストリートボードです。ストリートボードはとても大切です。これは監督が思い浮かべる時に使いました。ストリートボード通りに、セットは建てられました。この設計図は戦いの場面の時に使われた、水槽の船です。その時はとても面白かったです。大砲の損害に見せる為に、ここにあったものをレプリカと取り替えました。レプリカはバルサ素材で作り直してます。バルサ材とゆうのは紙の様に軽いものです。船首の青く塗ってある船首像は、その後最初の通りにペンキを塗りました。ペンキ塗りは3日かかりましたが、撮影は3秒しかかかりませんでした。

お客さんの質問

実際の船とゆうのは、何人で動かしているのですか?何人で帆船としての機能が保てるのでしょうか?

トムさん→Tさん

24時間夜も船を動かしている訳ですけど、そうゆうときは当直班とゆう、看護婦さんと一緒でローテーションを組みます。8人位のグループで総勢24人位で、取り合えず帆走は出来ます。

お客さんの質問

ローズ号の船尾は、丸みを帯びたものに作り替えられたのですか?ローズ号を次回作でも使うのでしょうか?

トムさん→Tさん

もし、もう1作撮るならば、そのまま、もう1度使うかもしれませんが、まぁコンピューターでも、どうにもなるし。

お客さんの質問:ローズの"HMS"について

トムさん→"HMS"ローズの"HMS"はニックネームです。オリジナルは1757年の英海軍のものです。

【撮影に入ってからのお話】

トムさん

映画を制作する前に、これは用事(?)の1番目の出入り口でした。ローズのミズンマストは3本有るうちの1番後ろです。1番下のマストはペンキの跡で木みたいです。ペンキを塗る事は3日しかかかりませんでした。ローズの甲板も変更されました。新しいのは古いのより広いです。この格子板(中央部)の下に新しいエアコンが有りました。ラッセル・クロウの好きな場所。

トムさん→Tさん

船で長いこと働いていますと、結構慣れてきまして、「ランチだよ~」と声がかかると、新米達は新しいドアの方に走って行き、長年やってる人達は、皆無くなってしまっているドアの方に駆けて行くそうです。そうすると無いドアにぶつかってしまって、新しい向こうのドアの方に戻ってランチの1番後ろの列に着くそうです。

トムさん

これはスタンザルです、風が弱い時だけに使います。スタンザルはとても凄いと思います。

Tさん

ヤード(横棒)を更に延長とゆうか拡張とゆうか、ローズには無かったのですがサプライズには出来てしまったとゆうことです。

トムさん

この人はモーガンさんです、他の人はエキストラです。映画を撮る時、勿論私達は昔の服を着なければなりませんでした。この写真でのモーガンさんはホントの日焼けでは有りません化粧です。この写真を撮った時にローズで帆走していました。映画を撮る時、しばしば暇でしたから、1日はとても長かったです。皆と喋ったり、音楽を聴いたり、ゲームをしたり寝たりしました。時々詰まらなかったです。エキストラは2段ベッドでTVを見たり本を読んでいました。勿論クルーは、何時も船の側に居なければなりませんでしたので、私達はその部屋を使いませんでした。

1番素敵なものは水槽(巨大プール)にある船です。60トンの水が入れられる水槽に、本当の船みたいに揺れていました。最初に水槽の船はタイタニックを制作するのに建てられました。水槽を満たすのに40時間位かかりました。
これは、アケロンとゆうフランスの船です。アケロンはサプライズより大きいです、4倍位有るかもしれません。ー中略ー
偽装してペンキを塗った後でクレーンで水槽に持って行きました。最後の戦いの場面だけで使いました。これは建てられているアケロンのデッキです、本当に広いです。建てて水槽に持って行くまでに3ヶ月位かかりました。

Tさん

なんか、ここに車停められちゃいそうですね。

トムさん

ホントの船じゃありませんから私達はアケロンであんまり働きませんでした。アケロンの左に映画の事務所が有ります。これはアケロンとサプライズの戦いの場面です。大砲の戦いの後でサプライズはアケロンに近付いて混戦になりました。水槽でサプライズのリギンの部品は撮影に必要では有りませんでしたので偽装の上の部品は作られませんでした。映画の中でアケロンの偽装と右舵(模型は作られていませんCGのみです)は見てもCGか模型か見ても分かりませんでした。ハリウッドマージック。

トムさん→Tさん

メキシコの陽射しはキツイので、それから守る為にセットの上には大きな日傘が作られました。日傘は夜の撮影のシーンでは、ここにスポットライトをサーっと当てると反射します。反射の光がホントの月の光みたいに見えます。映画でチェックしてみて下さい。
ー中略ー

トムさん

これはサプライズの大砲が有るデッキです。この5台はカメラが撮りやすい様にセットの部品は片付けられました。大砲は全部遠隔操作させました、射撃の時は後ろに引かれてました。全部の場面をセットとローズで撮りました。

これは美術のセクションです。この部屋で全部映画に合うものはデザインされました。この写真でアケロンのグレートキャビンの床とかのストリートボード、アケロンの模型とか・・・サプライズの船首像デザインとかが見られます。背景に写っても、CG字で消し安くする為に、このビルは特別な青いペンキで作りました。これはサプライズのグレートキャビンのセットが有るビルです。後ろに有るビルにアケロンのグレートキャビンとサプライズの1番下のデッキのセットが有ります。これはサプライズの大砲の有るデッキです。
 
スタントマンは羽振りが良いので駐車場に有る高額なバイクは彼らのものです。モンキーバーの話、省略(聞き取り自信無し)

トムさん

これは色々な小道具です、モーガンさんはアケロンのプラスティックで作った大砲の隣に立っています。最初の戦いの場面でサプライズの船体や舵はアケロンに折られました。折れた舵と良い状態の舵です。これは船体の折れている部分です、映画でラッセル・クロウはここからアケロンを見ます。

Tさん

小道具っていっても結構大きいものばかりで、もっと小さいものとか面白いものは?

トムさん→Tさん

1つのシーンで使われている懐中時計が有るのですけど、当時の様式に従って精工に作ったもので、3万ドル(350万)する時計だそうです。

トムさん

映画を撮影する前に、エキストラの俳優に船で働くことについて教えました。監督は皆が何年も船で働いているように見える事を、とても大切と思っていました。

トムさん→Tさん

撮影の後半なんですけど戦いのシーンの前で、エキストラもがっちりした身体を作ろうといった事で、ラッセル・クロウがラグビークラブを作って週末試合をして鍛えていました。
これは映画の撮影の写真です。水槽の船はトイレが有りませんでしたので、トイレに行きたくなった時は待ってなければなりませんでした。待ちきれない人は直接・・・海へ。(海に潜っていた撮影用のダイバーに顰蹙をかったそうです)
冬の場面でラッセルが立ってる横での雪隠は本物のローズのクルーです、これは本物のトイレシーンでした。雪のシーンはメキシコのひっきりなしに陽射しが強い時、何トンの雪を運んで撮られましたが、夏ですから。紙の雪も使われています、機械に入れると雪になります。

この写真は嵐の場面を撮る時です。これは大きいファンです。ファン(4台)の作る風は余り強く無いですから、ジェットエンジンの前に沢山のタンクと召喚ホースが有りました、そこからサプライズのデッキに4000リットル位の海水を降らせました。この場面を撮るのは2週間位かかりました。

Tさん

4000リットルの水を、1つのタンクからジェットエンジンの力ででブワ~と降らせたと。

トムさん

監督はホントの嵐みたいに撮りたかったのですが、危険なので、傾いた甲板で海に流される人とかは、実際にはスタントマンが演じました。ホントのスタントマンが吹き飛ばされて、反対側に落ちそうになった人が居たんです。それを救ったのがローズのクルーでした。ー中略ー
博物館の模型でも、嵐の場面を撮りました。最後の場面はエンデバーとゆう帆船で、ホーン岬から見らレマス。全部色々な原料はCGで結合させました。

ラッセル・クロウさんは、制作する時に何時も、とても忙しかったです。ヴァイオリンを弾く事とか、イギリスの英語を話す事とか、刀を使うことを学ばなければなりませんでした。それにも関わらず親切な人でした。私と話す時に、何時も私の名前を覚えてくれていました。

Tさん

何かラッセル・クロウのエピソードが有れば...

トムさん

僕は日本語を習いつつ、囲碁を習っています。ラッセルがビューティフル・マインドで囲碁をやってる場面が有るので、映画でやっていたから、囲碁を一緒にやったら楽しいなぁと思い、聞いてみたら、ラッセルは、やらないよ、と言われました。やらないけど色々と囲碁については知っていました。

質問の答え

ヤードを畳むシーンで、上の方に居るのはローズのクルーです。ジェームス・ダーシーとラッセル・クロウが、上の方のヤードに登るシーン、あれは本当にやりました。ラッセル・クロウが、僕にやらせて、と志願して、実際に彼が登ったのです。その高さのところでは安全ベルトを架ける場所が無いので更に揺れたそうです。後でFOXのディレクターから「なに、やっとるんじゃ~お前は」と怒られたそうです。

プラスティックの大砲の中には多少の火薬が詰められて、その反動で爆発を起こすしかけでした。

監督は音に関して、リアリズムを出すのが大切だという事で、船のきしむ音は実際の船から音を拾ったものです。実際のローズもあんな映画程では有りませんが、きしむ事があったりします。

エンデバーとゆう帆船が使われたとゆう事が、最後のエンドロールに有ります。実際のクルーが使われたとゆうのは、嵐のシーンを撮影する為に、ホーン岬を回る所を、本物のエンデバーでの生嵐の映像を撮って使ったそうです。

ガラパゴス島のシーンで、実際に行ったのは何人かの俳優とカメラマンで撮っています。ガラパゴスのシーンは殆ど、メキシコのセットで撮っています。